家族の誰かが引きこもったとき、とかく私たちは親の育て方が悪かったとか本人の問題だなどと、誰かを犯人にする考え方をしがちですが、家族療法(システムズアプローチ)ではそのような誰かの問題とはとらえません。家族が相互にかかわって今の状態になっているのであり、家族全体のシステムの中で何か問題や悪循環が起きているのではないかと考えるのです。そう捉えると、そのシステムに何か変化を起こすようなアプローチをすることができれば、家族全体に変化が起ここることもあるわけです。
講師の田中究先生は家族療法の専門家です。
田中先生の実際のかかわり方や言葉遣いなどから、具体的な介入方法や、その時にどのような言葉かけをするのがよいかなど、対人援助にかかわる人に役立つヒントが学べます。