講座に参加された方の受講後のアンケートを一部ご紹介します。

2024年度講座から

2024年度「依存症」

症例を用いたお話があり、参考になると共に、改めて長い目で見て考えていかないといけいと思った。共依存についても、現在悩んでいるケースがあるので、これから考えながら対応していきたい。
否認についての具体的なお話しは大変参考になりました。パワーゲームはやりがちですね。援助者自身が、頼られることを必要としているということを、この講座で聴いて以来、振り返るようになりました。私自身にも当てはまっていると自覚することができ、我に返り、しっかり線引きし、断ることもできるようになりました。今回もまた振り返りの良い機会となりました。ありがとうございました。
依存症と共依存を合わせて説明してくださり、支援者も危ういと言われ改めて自分を見直すきっかけになった。
「直面化」、興味があります。いろいろな場面を体験できたらと思いました。小さな直面化は日常の支援の中で経験しているのかもしれませんが、意識することで客観的な状況を中立的な表現で相手に伝えられるようになりますでしょうか。ロールモデルを見る機会がない環境です。
依存症の当事者とそのご家族等関わる方の大変さが事例を挙げていただいてよくわかりました。依存症と聞くとついやめさせようと思ってしまいますが、それが、支援にはならないと言うところが印象に残りました。 1日目はアンケートに間に合いませんでしたが、不眠症と薬物依存のお話が、歳をとってから眠れなくなってきた自分にも当てはまるところがあり、興味深く聞きました。

2024年度「マインドフルネス~セルフコンパッションを育む~」

本日はとても学びの多い時間でした。本日の講義を拝聴し、私が今まで捉えていたマインドフルネスの定義から確実な深まりを体験させていただきました。マインドフルネスとして考える気づきとは具体的にどのようなことを意味するのか、医学的な観点でお話しをしてくださったので、気づきの仕組みを知ることができました。本日の講義では、川野先生が診察室で見られる患者様のご様子を含めてお話しをして下さいましたのでとてもイメージがしやすかったです。トラウマとマインドフルネスの関係性についてはとても興味深かったです。以前より興味がありましたので、まさに私が知りたいお話しでした。講義の最後では質問に丁寧な回答をしてくださいまして、本当にありがとうございました。本日はとても有意義な時間を過ごさせていただきました。
今年から犯罪被害者のカウンセリングを担当しています。今日の先生のお話はとても被害者の理解に役立つ内容でとても勉強になりました。特に性犯罪の被害者の方のお話を聴いていると、小さい頃にも被害を受けていた方や、何度も被害を受けている方が少なくないことに驚いているところでした。マインドフルネス呼吸法や慈悲の瞑想を体験していただいていますが、カームイメージ瞑想や3段階分析法も紹介していきたいと思います。
西洋的なマインドフルネスだけでなく、禅の教えについてもご教授いただき、とても内容が濃いものでした。(そこまで知らなくても・・・と思いましたが、今後続けていく上で、バックグラウンドや、歴史を知っておくことが、より根拠を持って取り組めるところだと思いました。)また、実際のやり方を伺って、簡単なものが多かったので、続けられそうな気もしました。川野先生のお人柄が素晴らしく、終始こちらもニコニコして楽しく講座に取り組めました。これを機に、先生の講座にも参加したいと思いました。
訪問看護の理学療法士です。支援疲れ対策のひとつに活用できるかなと思い、受講しましたが、想像以上の内容でした。こんなにも感覚を多用することに驚き、また、支援の対象である様々な疾患やつまづきを持つ方々は、きちんと自身の状態を知覚ができないことが多く、それにより適切な動作・行為が取ることが困難になり、本人や周囲の自尊心・自慈心が傷ついていくように思いました。当たり前のような呼吸や自身の内的な感覚・感情に立ち返りつつ、目指すのは不完全な自身と他者への気付きと受容である、ということがとても興味深く、勉強を進めたく思います。
以前にもマインドフルネスの他の講座を受けたことがありましたが、そこでは科学的な説明はなかったため今回は納得感がありました。以前から疑問に感じていた禅とマインドフルネスの違いや双方の関連が明示され分かりやすかったです。特に倫理観が弱い状態では却って無執着や視点取得を阻害するという研究結果は目から鱗でした。マインドフルネスはだた漫然と取り組むものではなく目的(倫理観をを伴うもの)を持つことが大切だと感じました。

2024年度「オープンダイアローグ 実践編」

基礎はフィンランド発祥で日本での解釈があることを知りました。閉じられた現場だったり、パワーを持った現場から派生した経緯も知りました。応用編では12の基本要素や安全な対話で交通して、話し手と聞き手の間に新しい現実が生み出され未来に繋がることを目指す半面、話すことにはリスクもあるということや沈黙も大切にすることを知りました。深い学びだったと思います。講師の話し方や姿勢からも学ぶところがありました。
ODができた背景や歴史、森川先生の捉えが聞けたことで、より深まりました。また、何人かの先生方の意見も聞け、多面的に学びが深まったと同時に、新たな興味や疑問も自分の中に沸いてきています。できたら、継続的に講座が続いてくれることを期待しています。
講師がていねいに参加者の声を拾おうとされていく姿勢が、心に響きました。
今回、応援に回られた方々のサポートの的確さ、ありがたかったです。参加者の質問内容も大変学ぶことが出来ました。
基礎編では先生のお話がよく理解できなかったので、すいめい先生の本を読んで実践編を受けたところ、前回より理解が深まりました。オープンダイアローグを実践する中で困っている方々の質問が具体的で、先生のお答えがとても参考になりました。
ダイアローグの本来の源流の一端を知ることができましたので、新たな自分の学びの楽しみが増えました。そこに社会構成主義の「あなたと私の間に現実がある」ということも知り、自分たちの枠組みや医療的判断に合わすということが権威勾配があればあるほどの関係性のなかで生じてくるのだろうなと感じました。非常に今、自分が学んでいる内容に合致していましたので、2時間、あっという間でした。
ODは、姿勢やありようが自分の臨床姿勢に影響を与えていて、今回のすいめいさんの講義もそのような体験になりました。徹底的な透明性と水平性は言うは易しですが、とても困難であり、さらに、それを講義を通して維持しようとなさっていることを感じ、その姿勢に感じるものがありました。自分は精神分析的心理療法というオリエンテーションの違う臨床を行なっていますが、大きな影響を与えていくことを感じます。

2024年度「オープンダイアローグ 基礎編」

研修を受講する前は日本の現状支援制度の枠内ではオープンダイアローグを実践する事への難しさ(事業所の形態や役割・支援者同士での理解の温度差・上司の意向など)があるのでは無いかと先入観を抱いていましたが、エッセンスを取り入れることは直ぐにでも行えることが知れたのは良かったと思いました。
水平という言葉の意味するところが深いなと思いました。誰かが主役にならない、パワーのある人の発言にひっぱられない、支援者の意図で動いて欲しくない等々をお聞きしながら、おちいりがちな日常の風景が頭に浮かびました。質問が脅威になる、~自体がジャッジになるなどのお話もありよほど気を付けないといけないと思いました。
オープンダイアローグは奥が深い。というか、きっと潜在的に持ってる能力をいかに引き出して対象にとって何が最善(良くも悪くもどちらの方向性もある)なのかを探求するというか、音を奏でるたとえが分かりやすかったがどの音なのか探ってゆく積み重ねだということが、すとんと腑に落ちたように思う。ツボを探してゆくことにも似てる。
初めは資料などがないのでどんな講座になるのか疑問でした。 講師と受講者のやり取りそのものが「オープンダイアローグ」であることがわかり、大変勉強になりました。
オープンダイアローグは「ただ会話をするだけ」とのことでしたが、その「ただ会話をするだけ」が、いかに普段の生活でうまくできていないのかと、考えさせられるものがありました。質問の意図を説明する”透明性”の重要性や、パワーを持っていない側にとっては発言も可能性も閉じている、という構図など、聞けば自分のこれまでの経験からも当たり前だと思える(思い当たる節があることばかり)ことなのに、普段の会話ではその意識がかなり薄れてしまうことに気付けました。相手はどうしたら自分の気持ちに意識が向きやすいだろう、どうしたらそれを話しやすくなるだろう、と考えながら、関わりを試行錯誤していきたいです。

2024年度「発達障害・愛着障害~養育者の心を支える~」

知的障がいのある方の支援をしています。出会った時に困ったdoingがたくさんあり、周囲が辟易していた利用者さんがいます。ご本人や支援者で何度も話し合い、様々な取り組みをしました。今は、穏やかに過ごせる時間が増えました。先生のお話を聞きながら振り返ると、doingの背景を探る視点が強くあり反省しています。ただ、beingに触れる質問ができたときの面談は強く印象に残っています。ご自分のことばでうまく表現ができない方でも、当てはまる気持ちに触れたときの表情はなんとなくわかりました。先生が、beingを理解して、そのbeingが上手く使えていないことで損していることが理解できて初めてdoing触れることができるとおっしゃった意味が、とてもよくわかりました。
人は親や環境を選んで育つわけではなく、being に思いを寄せてもらうこともなく、doingに注目されて生じた二次障害的なものを持った子供や人が社会の中に多くいらして、自分らしく生きるられずに彷徨っています。先生の講義を生かすことが出来たら、そのような人たちに伴走する新しい視点が持てるのではと希望が湧いてきました。
発達障害は身体の面の問題だと思っていて、これだけ増えていると言われることに疑問を持っていましたが、親との関係の、心の問題に影響していること、育ちの環境に影響があるというお話しを聞いて納得がいきました。子どもにはたくさんの人がかかわる必要、地域で育てることの必要性は感じていますが、社会の構造から見直す必要があり、とても根深いお話しだと思います。先生のおっしゃることがもっと社会に広がるといいと思います。子ども真ん中社会を国が掲げましたが変わってゆくのでしょうか。少なくとも学ばせていただいたことを胸に止めて仕事の実践に活かしていきたいと思います。
2日目の支援へのアプローチは、理解出来ました。母子それぞれのbeingが下がり、互いに相手に完璧を求めて適当な距離感が取れなくなる事。誰かと繋がりを持つことの大切さについて分かり易かったです。 程々の難しさ納得出来ました。
障がい福祉サービスの相談支援を行っています。子どもさん、特に親さんと接する機会が多くあり、講座の内容は、実務を論理だてて理解できたと思います。このような機会があり、とても有難いです。業務でサービス等利用計画を作成しますが、社会性・自己統制・自尊心の話を事例を想像しながら聞くことができ、自分の行っていることを振り返る機会にもなり、自分のbeing向上にもつながりました。
今まで、感覚的にやってきたこと、感じていたことを、きちんとした言葉で、他の研究者の引用も踏まえながら体系的に話をしていただき、色々と「腑に落ちた」気がします。 これを更に自分の言葉や実践と絡めながら、子どもと養育者の支援につなげていきたいです。

2024年度「対人援助の感性を磨く」

歌で事例検討というお話はとても新鮮で、今後の社内研修で使わせていただきたいと思いました。相手のことを分からなくて当たり前、まずは分からないということを自分自身が認めないと相手との距離は縮まらないのだろうと感じました。
聴くことの大切さはどこでも言われていることですが、沈黙を待つこと、信頼関係を気づくこと、一つ一つ難しさを感じています。今日参加して他人に相対する以前に「弱い自分を認めること」「支えになるものは何かに気づくこと」まずはそこからはじめてみようと思いました。
苦しんでいる人が自分の苦しみを分かってくれる人になる技法を学ぶことができた。沈黙は長く感じることがほとんどであるが実際に体験してみることで決して長くないことが実感できた。
昨年も受講させて頂きましたが、小澤先生のお人柄でしょうか、講座の初めから終わりまで穏やかでよい時間を過ごせました。 受講されている皆さん、第一線で活躍されている方が多い中で、私は現在、次の仕事について検討中であることから、今回の受講は、忘れかけていた物や考え方について思い出させて頂いたように感じております。 まずは、目の前の方の言葉を否定せずに聞くことを第一に心掛けて行きたいと思っております。
訪問看護師として、病気の方たちと接する中で、辛い思いを表出された時に、なんと声をかけて良いか分からなかったのですが、今回のロールプレイを実践してみて、どのように声をかけたら良いかとても勉強になりました。
気持ちが自然に開いた気がします。
福祉事務所の縛りの中での仕事が原則ですが、被保護者の方との関係性を築けるかどうかという核になる部分を磨くヒントをいただきました。日々の面談の中で深めていきたいと楽しみです。ありがたいです。
アドバイスしようとしない、自分の聞きたいことを聞くんじゃない、首をたてにふる言葉を探しながら対話する、雑学の力、間を怖れない。色々これからも考え続けてゆきたいと思います。私のモチベーションは子どもたちの笑顔だと思います。困難を乗り越えて一人でも幸せになってもらいたい。指導や教育する立場じゃなくて寄り添う人になりたかったんだと思います。私が辛かった時(そんな時があったとして)そばにいてくれた人はだれだったか、どんなことに支えられてきたのか改めて考え、力にしてゆきたいと思います。

2023年度講座から

2023年度「アサーション」

とても丁寧に説明してくださり理解できました.
園田先生とじかにお会いできて、とても魅力的な方と知ることができ嬉しかったです。先生の体験とアサーションの関係が繋がっていて、とても心に沁みました。アサーションをこれからも学んでいきたいと思っています。
アサーションは気長に練習することが大事と知り、練習してみようと思いました。
自分と相手を思い(相互尊重)話すことが大事だと知りました。
「DESC」よりも「みかんていいな」の方が伝えやすいと思いました。
講座を受ける中で、自分のコミュニケーションパターンへの理解や、それを踏まえたうえでどんな風に自己表現していくかを、具体的な例を踏まえて教えていただき学びの多い1日になりました。
まだ自分の中に落とし込めてないですが、今後少しづつ実践しながら身につけていきたいと思っています。ありがとうございました。
自他を大切にする表現という意味がよくわかりました。
また、怒りの感情をいだいたときに相手を正そうとしたり、謝って済まそうとするのではなくDESC法を使ってアサーティブに伝えるというイメージを持つことができました。
先生のお話しくださった具体例もとてもわかりやすかったです。
ありがとうございました。
とても理解が深まりました。
日常生活に使っていきたいと思います。
<提案する>という点が今まで不十分だった、伝えていなかったと思いました。
初めてアサーションの講座を受けましたが、大変分かりやすかったです。
アサーションが発展した経過を知り、「自分の気持ちを表現していいんだ」と感じ、もっと学びたいという思いです。
久々の対面講座、とても楽しかったです。
日々、DESCに取り組めるように意識したいと思いました。
業務の中で「私が伝えたいこと」を大切にしたいです。

2023年度「カウンセリングの技法~ケーススーパービジョン~」

前半に解説があり、後半のケースの理解がしやすい研修の流れで良かったです。2つの事例ともにどこまで傾聴的な姿勢でいるか、どこで介入を深めていくかタイミングが難しいとは思いましたが、セラピストの思考の流れや逡巡が表れていることでクライアントの言動の変化やクライエントが述べた言葉の意味に気づく大切さを改めて感じました。
具体的な対応方法を福島先生が丁寧に解説してくださったので、大変学びを得ることができました。喪失体験や喪の仕事等、専門的な基礎知識はなかったので、内容はその場では消化できなかったのですが、専門的な技法が実践的に学べたことはとても大きかったです。
学生相談でお会いする学生さんの中には、複雑性PTSDと思われる方や発達障害の方もいらっしゃいます。福島先生の前半のレクチャー、そしてご発表くださる先生の実際の事例から統合的なセラピーのあり方を学ぶことで、臨床現場にすぐに生かせることが多いと思っております。
現在、大学の学生相談に従事しております。発達障害を背景にもつ学生からの相談が多く、対応に苦慮しておりましたが、本講座に参加できヒントを得ることができました。
福島先生のカウンセリングの技法は、今回で3年目となります。私は福岡県在住ですので、オンラインでこのような学びの機会があることを大変有り難く思っております。いつもお世話になりありがとうございます。面識のある方がいないのもあり、顔を出す勇気がなく直接ご挨拶も出来ておりませんが、来年度も、ぜひ参加させていただけたらと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
対人援助は業務でしていますがカウンセリングの技法につては無知なので講義の内容が少し難しかったです。関係性作りは常に大切にしていますのでまずは傾聴から介入していきたいと思っています。今後も様々な学ぶ機会を持っていきたいと思います。参加させていただきありがとうございました。

2023年度「心理面接~見立てと方針~」

とってもとっても興味深かったです。直感や感覚について、分からないけれど分かろうとすることが大切な気がします。分析の話はその時に感覚的に分からなくても、本を読み続けたり今回のような講座で勉強し続けることでふわっと分かることがあります。昨年の先生の講座も素晴らしかったです。また聞きたいです。
理論を交えながら、先生の実臨床での経験やその中での気付きについて大盤振る舞いでお話しいただけたことがとても良かったです。心理職ではないため、用語の理解に時間はかかりましたが、具体的なお話でイメージがしやすく、エッセンス的な感覚は良く分かりました。
コンテイナーの役割を果たすこと、言葉にならない感覚的なものを名づけてあげること、その言葉が湧き上がってくるのを待つことなど、大変勉強になりました。
クライエントの言葉を追っていくだけではよくわからないケースがあり、(表面的な言葉で覆い尽くされたり、Thを安心させる言葉を言うが行動に移せないなど)ミスリードを修正できない自分にもどかしさを感じていました。
まずはTh側の欲求を手放して、対話をしながらデータをどんどん心に入れ込んでいって、見立ての力をつけていきたいと思います。
自分が今まで関わりの中で、なんか違うとか、もやもやするとか、言葉に出来ない感覚のようなものがあり、それを上手く言葉に出来るようになりたいと思っていました。
先生の講義をお聴きして、まずは、その感覚を大切にしたいと思えるようになりました。
臨床における「心痛X」をクライエントを前に感じるための鍛錬を大切にしていきたいと思いました。家族同席やスタッフ同席の大切さがわかるだけに、自分のコンサルテーションの力を高めていきたいと思います。先生の今日のお話から、自分が立ち向かうべきところをよく見極めることができました。ありがとうございました。
最近自分が臨床を行う中で、「クライエントにこうなってほしい」という思いや、「この人のこう言う風に考えているところが問題だから、こう言う風に正したい」という思いが無自覚に生じていて、クライエントを理解する妨げになっているということに気付いて悩んでいるところでした。先生のお話の中で、「自己分析を深めて、無我の境地でいられるようになる」ということが出てきて、やはりそうかと思わされました。相手の心痛Xを直感できるように、まずは自分のクセを理解していきたいと思いました。
具体的な事例が自分の活動とも関連するものであったり、明日から使える対応のコツなどもあったりしましたが、根本的な理論の部分を教えていただけたので、どんな領域にも応用できるものだと思います。

2023年度「ブリーフ・セラピー」

場合により問題を解決するのではなく、例外の部分を拡大してゆくことに学びを得ました。
原因は追究しないでいいことも肝に銘じたいと思います。つい、過去にこだわりたくなってしまいます。未来志向に考えることも大事だと思いました。
また、できないこと、繰り返してしまうことにネガティブにフォーカスするのではなく、今あることに着目して、do moreを重ね、違う未来のために寄り添えたらいいと思います。アクロバティックで繊細な洞察の必要な難しい療法なのも理解しました。とにかく話を聞き、伝え返ししながら、クライアント(相談者)が何に困っているのか、どうしたい、どうなりたいと願っているのか、相手の言葉の中や非言語のなかから針の先のような光を拾えたらと思います。
一番印象に残ったのは、「ニーズのズレ」「Th-Cl関係の査定」「もし壊れていないのなら、直そうとするな!」です。ちゃんと考えているつもりでもいつのまにかズレていたりするので、この言葉を常に頭において相談者と関わっていこうと思いました。
あと田中先生は噺家なのかしら?と思うほど、言葉の選び方、表現力が豊かで驚きました。
前半のミルトン・エリクソンの事例や、臨床エピソードでは、大声で笑ったり涙ぐんだりしてしまいました。前半を丁寧にお話いただいたので、後半の内容がとても分かりやすかったです。ありがとうございました。また機会があればお話を伺いたいです。
気になっていたテーマだったので申し込みましたが受講して良かったです。
相談者の話しの内容から”できていること”に目を向け返すことはありましたが、例えば資料の中の例で言えば「禁酒、3日しか続かなかったよ、俺って駄目なやつだよな」と言われたら「え、3日も続いたなんですごいじゃないですか」という具合で終わっていました。
そこから更に深く質問をしていくのですね。確かに、うまくいったことにフォーカスすることで本人の努力や工夫が語られ目を向けることができるようになるだろうなと思いました。問題から原因を探り潰していくのではなく、問題ではない例外部分を膨らましていく発想とそのためのクエスチョンが大変勉強になりました。
事例もとても分かりやすく、先生のお話に引き込まれました。視点を変えるということもお話しで聞くと簡単そうに聞こえますが、なかなか上手くいかないこともあるので、相手のタイミングや変化にも気付けるように、アンテナを張っていきたいと思いました。たくさんの学びがありました。ありがとうございました。
障がい者の相談支援業務に携わっています。最近、問題解決に焦点が向きがちだなと感じていた時に、この研修の案内をみて申し込みました。講話の中の『治療者の行動が柔軟であると患者の反応が変わる』と言う言葉の通り、自分の支援を見つめ直すきっかけとなりました。
若者サポートステーションで相談支援員をしています。仕事についてはもちろん、この先どういう生き方をしていきたいか、どういう状態でいたいかを相談や活動の中で一緒に探していくことをしています。相談者に明確なイメージがあれば支援は一旦動きやすいのですが、なんとなくの希望はあるけどどうしたらいいか分からない方が多いです。そういった方から丁寧にこの先のイメージを引き出すために、今日の講義で学んだ具体的なアプローチ法を活かしていきたいと思いました。ありがとうございました。

2023年度「大人の発達障」

1回目も面白かったのですが、2回目も興味深く、少し涙が出る箇所もありました。「涙出てる(笑)」と自分の状態も興味深く、明日からはこの涙について考えてみようと思いました。涙が出たのは、スライド38~41「社会コミュニケーションの障害」とは何なのかのところと、スライド91~113「妄想の話です」からのスライド115~116「成人発達障害支援の現場では~」のところでした。普段は苦労してカムフラージュしているけど疲弊している自分にとって琴線に触れるお話だったんだなと思います。講演後の質問に自身の特性や傾向についてのお話があったことに納得でした。難しいことを分かりやすく伝えてくださり、本当にありがとうございました。また機会がありましたら是非お話を聞かせていただきたいと思います。
基礎的な内容を整理し、ブラッシュアップする良い機会になりました。また、発達障害は淘汰されて減少していくと考えていましたが、後半部分では、今まで発達障害=病気・ネガティブなものと捉えていた自己に気付き、いわゆる障害・病気が発生する理由とは?ということについて改めて考えるきっかけになり、興味深かったです。ありがとうございました。
生きにくさを感じている人が沢山いる社会だと思います。何割かは神経発達症の要素があり、それに気付かず生活している当事者が沢山いるのだろうと感じています。先生のお話にもありましたが、皆が生きやすい社会を作る事は難しい。けれども、自分を知る事で、今より生き易くなる事はできると思います。
訪問看護(リハビリ)を提供するなかで、ご家族がASD・ADHDの傾向がうかがえることが時々あり、その際に介護などについての提案・助言についてどういかたちで伝えるべきか試行錯誤することがあります。今回のご講義で、まずはその傾向についてポジティブに捉えても良いこと、また、配慮方法に注意する必要もあり、また、ある程度の定型発達傾向の支援者などとの関係ではストレスが生じやすく、カモフラージュにも注意すべきである、という点が参考になりました。
若者サポートステーションを利用する人の中には、発達障害と診断された方や傾向のある方が多いです。長期にわたって関わる方々の世界を見せてもらって、少しづつ自分と社会の交わる方法を見つけ変化していく様子を見ています。今回のお話は、まさに支援者としての体感を肯定してくれるものだったと思います。今後も、よりそれぞれの世界を見せてもらい、一緒に社会と交わる方法を見つけ出すサポートができたらと思いました。上手く言えませんが、今日のお話は本当に聞いてよかったです。ありがとうございました。
若者の就労支援機関で相談員をしていますが、利用者の中には発達障害の診断を受けていないながらその傾向がありそうな方(いわゆるグレーの方)がかなりいるように感じられます。就労に向けてその方々をどのようにサポートするか、受診を勧めた方がいいのか、障害者就労の方向を検討した方がいいのか等々迷うことが多い中、今回の講座を参考にお一人お一人の状況を「もっとよく見る」「色々な可能性を考える」ことが出来るかと思います。

2023年度「共依存」

共依存の状態にある方々に対して支援を行うなかで、思考の整理を促しつつ対話を重ねるうち、信頼関係を構築できてるなと思う反面、これは自分に依存を強めているだけでは?と悩むときがあります。信頼と依存は異なるものと知ってはいましたが、イネイブリングについて示していただき、より自分や周囲の支援行動を振り返りやすくなったと思います。
また、先生が質問タイムでおっしゃったように、距離感を上手く保ちながら、支援が必要なひとにとって上手に依存できる・頼ることのできるとされる支援者であることはあらためて難しいなと思いながら拝聴しました。
特に最後のスライドから、わたしの支援は、自分の価値観を押し付けて、固執や極端な考え方をただ「やめさせる」だけになっていないかとふと思いました。
2回目講座の熊谷先生の内容についてとてもショックに近い感銘を受けました。わたしはリハビリ職ですが、クライアントの能力で不足する部分は社会資源を利用すればいい、デイやヘルパーなどの社会資源を使うことはある意味、社会的交流の機会にもなるし、その交流のなかでクライアントがしたいことが芽生えてくればいいとばかり考えていました。ただそれは公的とはいえ限られた社会の枠にはめ込んでいただけなんだと猛省です。安全で安心できる環境で、肯定的な関わりからクライアントは自らの意思決定をしてゆき、その意思決定した先にあるものを自立してつかむための手段は、安易な社会的なサービスに限定しちゃいけないと今はそう考えます。ご講義いただき、ありがとうございました。
イネイブリングをしていないか、常に振り返るようになり感謝いたしております。講義の中での、他者との関係性、距離のとり方、マイナスな感情もありのまま受けとめるなどの講義内容、先生の言葉で、心が軽くなり、励みになりました。人の心理がよくわかる内容で大変勉強になりました。ありがとうございました。
依存というトピックについてのブラッシュアップになること、また、依存という点からのぞましいチームのあり方、カンファのあり方について切り込んで再考できる内容だったと思います。特に訪問看護という部門のため、訪問先での各スタッフの振る舞いについてすべて明らかにできるわけではないので、スタッフ教育の重要さについて触れられた部分は良かったです。
ケアマネジャーです。家族の有り様が多様なり、地域との関わりが希薄となった結果、共依存であろう利用者、家族が増えたように感じています。家族支援を難しくしていることのひとつに共依存関係があり、こうした具体的な内容が聴けることは、本当にありがたいと思っています。家族に、支援者自身が知らず知らずのうちにひきこまれてしまうこともあるため、日頃、そうならないための対応は、すぐに実践したいと思います。
共依存にならない為には自分の仕事の範囲を決めておくことが大切だと改めて思った。
枠からはみ出したら謝ってリセットする方法もあるのだと分かった。

2023年度「マインドフルネス」

マインドフルネスには漠然としたイメージがありましたが、系統立ててわかりやすく説明していただきました。過去の困難場面で知らないうちに、マインドフルネス的なことを実践していたことに気づきました。
常に何かを考え、何かにとらわれている生活の中で、脳を休ませてあげることがとても大切なのだと改めて学びました。瞑想は集中できないのですが、
歩いていてもできることを教えていただき、自分の体に意識を向けることを、重ねていきたいと思います。講座ありがとうございました。
具体的な方法や効果ををワークなどを用いて分かりやすく教えてくださるのがいいです。普段の生活の中でやってみることが出きます。
以前よりマインドフルネスに興味はあり、今回の川野先生から概念や背景、実践方法をお聞きでき、非常に勉強になりました。
早速職場の朝礼でもやってみて、好評でした。
自分自身がまずマインドフルネスを継続したいと思います。そして、カウンセリングの場で子どもたちや保護者の方、先生方にも広めていきたいと思います。
仏教の考えに基づいたマインドフルネスということで、自分の宗教(キリスト教)とぶつかる部分があるのではと危惧していましたが、心配無用でした。できるところから用いていきたいと思います。
人間という存在が、誕生から廃用、死をいかに迎えていくのかという観点や、環境や社会との関係から「障がいとは何をさしていて、どうアプローチしていく事ができるのか」を考え、取り組んできました。その点から振り返って、今回の川野先生の講座の中には、このことを周囲と共感的に理解していくための、「人間中心」的な見方、考え方がちりばめられていたと思いますし、これまで私自身が支援事例と共に培ってきた「経験知」と「専門知」が収束していく感覚がありました。新たな世界のとの出会いは、大変ワクワクする体験でした。ありがとうございました。
エビデンスに基づいていて、予想を超えて満足できる講座でした。もう少し実践が多いと良かったですが、YouTubeを見させていただきます。

2023年度「子どもの心の育ち~育てにくい子・育てる親をどう支えるか~」

こどもの成長発達に対し、養育者の葛藤や期待がある中、いつもどう養育者に寄り添いつつ支援していけばいいのか悩みます。子どもへの虐待が絡むとなおさら難しさを感じます。子どもが自尊心を育み、健やかに成長していけるよう、子どもの心の育ちを理解しながら支援を続けていきたいと、受講して改めて感じました。
自身が関わっているこどもたちは三つの柱のほとんどすべてに課題があるようなお子さんで一体どこから手をつけたらよいのかと悩むような家庭ばかりです。この2日間の講座の内容をもっと深めたいと思いました。平等と公平の違い。わかっていたつもりでしたが、こんなふうに説明されるとあまりにわかりやすくて驚きました。
子どもを育てる村の一員としての仕事ができたらと思います。愛着障害、発達障害関係なく子どもの存在を大切にして関わっていきます。
愛着障害と発達障害の違いは、肌で感じていました。保育園という場所柄、保護者の方からの相談を多く受けます。保護者自身にフォーカスしてお話を聞くことは数年前までは管轄外のようでもありましたが、昨今ではそれを抜きにしては子どもの問題にたどり着けないと感じることが多いです。保護者にも合理的配慮をしていくことが、延いては子どものためになると感じています。
病気としての発達障害が増えているのではなく、養育されてきた環境における不安定さの影響で特性が強く表出するという考えが新たな学びでした。また、家庭内の安定性の重要性は理解していましたが、家庭外のコミュニティの存在も重要であることを学びました。次回も楽しみにしております。
田中先生の同様の講座を別の機会にお聴きし、再度受講できる機会を探しておりました。子どもがコミュニティで育つことを、愛着形成の段階とともに変遷してゆくということと関係付けたご説明がとても理解できます。受講で学び、しっかり消化して自身の言葉として、今後に活かしてゆきたいと思っております。

2023年度「対人援助の感性を磨く」

患者さんとお話しする時の応答について、日々自分で良かれと思ってしている言葉かけや態度が、本当に患者さんにとって安心やホッとする気持ちに繋がっているのか、改めて見つめ直す機会となりました。今回、視聴場所の都合でワークに参加できず残念でしたが、多くの学びを得ました。どうもありがとうございました。
対人援助のコミュニケーションの大切なことを分かりやすく講義頂きありがとうございました。苦しんでいる人は苦しみを分かってくれる人がいると嬉しいということ、そのひとの味方になることが大切だと思いました。問題解決な走ると、力になれる人を選び、そうでない人を排除してしまうという先生の言葉を忘れないようにしたいと思いました。小澤先生の熱意と優しさが伝わる講義でした。
今日の講座で、会場参加の方が前に出て下さって行われたデモンストレーションでは、ZOOMのみの開催では味わえないハイブリッドの良さがあるなと感じました。
訪問看護で働いていますが、利用者様の前で、反復、沈黙など心がけていますが、苦しみを表出してもらうことの難しさを感じる日々です。今日の講義の中で、苦しみを見つけると答えたくなるというのは、自分の悪いところだなと改めて知ることができました。マイナスの気持ちを丁寧に反復し、自分の弱さを認めながら、少しでも苦しみを理解できるよう明日からの心構えができました。会場もありながら、オンラインのメンバーと話ができたこともとても嬉しかったです。大変な中どうもありがとうございました。
相手の気持ちを理解しようとすることが大切と思っていましたが、それ以上に、相手からみて私が理解してくれる人になれるかを大切にして関わっていくという考え方が大変心に沁みたように感じます。その意味を全て分かった訳ではありませんが、その言葉に今日触れられたことが良かったです。
相手から見て「わかってくれる人」になる、心に残る言葉でした。カウンセラーですが、つい、自分が理解したいと思って質問してしまっているなぁと思いました。

2022年度講座から

2022年度「アサーション」

・アサーションは別の講座も受けたことはあるのですが、園田先生の講義がとてもわかりやすく、「なるほど!!」がいっぱい詰まった講義でした。グループワーク、ペアワーク、楽しかったです!!😊 特に「DESC法」は日頃の支援でも即応用できるコミュニケーションスキルで、事業所内でもすぐ使わせていただければ!!と思いました。また、怒りが持続するのは大事な人や大事な場面に向けられたもの…で、背景に「自分のことわかって!!」というメッセージが隠れていることも目からウロコのことでした。たくさんの学びをありがとうございました!!
・楽しく受講しながら、内容はズンと胸に響きました。自分の性格や感情をコントロールするのはなかなか難しいです。他人の行動・言葉を理解するのもなお難しいです。今日の講義は大いに参考になりました。
・アサーションは言葉は知っていたが、改めて学んでみて「練習」できるところが上達というか、コミュニケーション向上に役立つと感じました。自分は説明不足なところが多いので、相手の立場に立って考えることも重要だと思いました。先生の背景もうかがえて、今の先生に一朝一夕になれたのではないことが、またこれから頑張ろうと励みになりました。ありがとうございました。
・園田先生のお話の調子(声のトーンや言葉のチョイス)がこことよく、伴って講義の内容が心と頭にすっと入り込むような感覚でした。言葉を用いて人とつながりながら人間は生きているということを改めて考えさえられ、アサーションを身に付けることで人生が豊かになる、自分の力で豊かにすることができると感じました。
・怒りが自分を守る大事な感情であること、感じてアサーションで伝えればよいこと、練習していけばよいこと、今後活かしていきたいなと思いました。
通じない、察しない人に変に期待せず、自分の必要なことを相手も大事にしながら伝えていくすべを、うつになる前に知りたかったです。相手と意見が合わないとぶっつかることが自然であること、大前提が違っていました。「和を重んじる」「空気を読む」「察する」「角を立てない」「気を遣う」ことがあまりにも大事にされすぎている気がします。勇気をもって参加して良かったです。例え方が豊富でうなづいてばかり!日契約になりがち
・アサーションは難しいと思っていましたが、先生の分かりやすい説明で講座に熱中できました。DESC法はとてもいい表現方法でした。(みかんていいな)とってもいいネーミングです。話し方、言葉の一つで伝わり方が大切!ということを感じました。

2022年度「カウンセリングの技法~ケーススーパービジョン~」

・2回の講座を通して、福島先生のようなスーパーバイザーの先生、クリニックの先生、その他カウンセリングにさまざまに力を貸してくださる方々の援助が難しいクライエントさんを支えてゆくことに必要なのだと思いました。
・実際のケースを用いた説明だったため、昔の自分の対応と本ケースでのカウンセラーの対応を比較し、反省する事が出来て参考になった。虐待経験があるヤングケアラーで、様々な精神的ダメージを抱えながらも日々を生きている姿と、カウンセリングによって徐々に変化していく姿を想像し、序盤で説明された適切なカウンセリングがもたらす効果を実感した。後半のコメントでは、良かった対応だけでなく悪かった対応もフィードバックされたため、自身が同じように対応ミスしてしまった場合のフォロー等をイメージする事ができた。
・スーパーヴィジョンを受けていない状況がずっと続いていますが、本講座に参加して、改めてスーパーヴィジョンの大切さを実感しました。 また、CL.さんの発言に対するCO.さんの応答がとても参考になり、同じような場面で自分はどのように返しているだろうか、と改めて考え直す機会となりました。
SCをしてます。初めて今年度の講座をほぼ毎月受けました。どれも毎月満足ですが、特に今月のSVが1番良かったです。他の方のケースは客観的に観るゆとりがあります。またカウンセリングに造詣が深い先生から教えていただいて、現場で使えることを沢山学びました。双極性と発達障害は指示的で、PTSDには支持的に介入することも学びました。
・貴重なお話をありがとうございました。先生のバイザーへのコメントがとても素敵で感動いたしました。バイザーとバイジーの関係もクライエントとセラピストと同様に信頼感なしでは成り立たないと感じました。また、私自信もいかにバイザーにより支えられているかを改めて実感するきっかけになりました。
・凄く難しいケースで、どのように展開していくのか、集中して拝見しました。色々な介入がなされていて、一言では言えませんが、学べるところの多いケースでした。ご発表いただきありがとうございました。クライエントさんにも感謝です。 学生相談においては、私自身、積極的介入が必要になることが多く、Coとして必要性を感じた場合に介入しておりましたが、ケースを通じて、また、福島先生が作成された、図②:対象による技法と介入量・情報共有量の変化、により頭の整理ができました。これでいいんだという後押しにもなりました。また、福島先生が最後の方でにコメントされていた、丁寧で的確なアセスメントをふまえて、セラピストの能動性と受け身性を、対象やセッションによって微調整する、という統合的セラピストのもっともミクロな視点を大事に、クライエントさんのニーズに合った統合的セラピストとして成長していきたい、と気持ちを新たにしました。また、褒めること、留まること、セルフコンパッションなどのお話から、AEDP、EFT、CFTなどの関わりによって、クライエントさんと良好な関係性を築いていくイメージがより鮮明になりました。クライエントさんの自己肯定感や、自己効力感を一緒に育み、クライエントさんのレジリエンスやPTGによって、ウェルビーイングに向かうような臨床実践を積み上げていきたいと思います。 こちらの録画と資料に出会えたことで、私自身の今後の臨床に対するモチベーションや希望も湧いてきて、多くの気づきを得ることができました。ビフォー&アフターという感じです(笑)。素晴らしいケースとスーパービジョンをありがとうございました。

2022年度「大人の自閉スペクトラム症②支援編」

・障害編・支援編ともに得ることが多く、受講して良かったです。知識として必要な情報と、日々お会いする自閉症スペクトラムの方々とのリアルな、実践的な関わりや支援と、幅広く学ぶことができました。しっかりと自分の臨床に組み込んでいきたいです。柏先生、どうもありがとうございました。
・非常にたくさんの資料が届き驚きましたが、どこの部分も分かりやすい講義であっという間の2時間でした。高齢者支援に長く携わっている自身には、参加者の皆さんの役割や立場も非常に新鮮でした。
同じ特性を持っていても、環境次第で有利、不利になるので、支援の大切さを感じました。 安定した職に就いている方の中には、グレーの方が多いように感じますので、環境を整え、本人の力を発揮できるように、支援したいと思いました。
・就労支援機関で心理カウンセラーとして働いていますが、利用者には発達障害と診断されている方・診断はなく恐らく当人も自覚はないがその傾向が認められる方が、かなりの割合でいらっしゃいます。特に後者の方の場合、受診を勧めた方がよいのか、またどのように勧めたらよいのかと悩むことがあります。本講座での「どういう場合に医療につなぐのか?」というテーマを参考にさせて頂きたいと思いました。
・医療のつなぎ方のポイントがわかった。最近、業務の追われ生活臨床的な関わりができていなかったので、生活臨床の視点を持ちかかわっていこうと思った。
・自閉スペクトラム症の診断(疑い)を受け、非行や犯罪行為をした対象者と面接をすることが多いのですが、やや自己中心的な言動をする方も多く、その言動が特性に由来するものだと理解はしていても、自身に余裕がないときなどには、ストレスがたまり、「発達障害」の診断を受けている対象者との面接がおっくうになることもありました。講義の中で「本人たちがどのような思考回路で世界を見ているのか、想像することが肝要」である旨を伺い、この点の視点が欠けていたことを再認識しました。この点、障害特性の理解を深めることで、自閉スペクトラム症の方がどのようなフレームで世界を見ているのか理解することにつながると思いますがので、柏先生の著書などを参考にさせていただきながら、知識を深めていきたいと思います。

2022年度「夫婦カウンセリング」

・とても有意義な講義でした。普段、問題解決中心の夫婦カウンセリングをやっているので、もっと愛着のレンズを通した実践をしてみたいと思いました。
・「柔らかい感情」という表現がとても印象に残りました。攻撃的な言葉の背景にある柔らかい一次感情に気づいていく作業は、個人カウンセリングでも大事な作業で、先生の暖かい問いかけ方がとても勉強になりました。
・先生の講義が本当にわかりやすく、かつ、体系化されているわかりやすい心理療法と感じました。先生の「○○さんのやわらかい気持ちを知っていましたか?」というような、具体的な問いかけも本当にわかりやすく、すこしでも教わったことを日頃の支援に還元できるといいなぁと思っています。セラピストもクライエントも温かいこころになれそうで、新しい世界を覗かせて頂いたことにとても感謝しています。先生、ありがとうございました。
・ご夫婦のカウンセリングでは、双方の思いを伺いながらも、ふと気づくとお互いの妥協点を探したり、仲裁をしたりといった介入になっていることが多いのですが、愛着のレンズを通して夫婦関係を見るというのはとても刺激的でした。今後の臨床のヒントになりそうです。ありがとうございました。
・今、まさに、夫婦問題で揺れる利用者からの相談で悩んでいました。いつも夫への怒りをこちらへ向けられるため、どのように対応したらよいかと考えていたところです。「アタッチメントの眼鏡をかける」こと、「パートナーに頼りたいのは当たり前のこととノーマライゼーションしていく」ことは、とても素敵な発想だと思いました。夫婦関係が修復不可能な人には難しいでしょうが、そのちょっと手前で悶々とされている方にはとても有効なセラピーだと感じました。
・カウンセリングを受けることに抵抗のある日本の文化があると思いますがどんどん受けられるようになるとよいと思いました。欲を言えば事例をもう少し深堀して説明をしていただけたらなお、夫婦カウンセリングのよ良い点の理解が深まったように思います。

2022年度「家族療法」

・こころにとても響きました。悪循環としてとらえる傾向が自分にあると感じ、更にそこから家族の関係性を否定的にとらえる傾向が強いと思い、それがマネジメントとしてうまくいかないことだったんだと実感しました。家族関係が問題と捉えてしまい、その中で自分ももがいてしまい、抜け出せなかったり、逆に解任になってしまうようなことがあり、自分の方向性が課題であることも認識しました。パターンやフレームをみる目を柔軟に養うための、きっかけとなり、とてもよかったです。
・家族療法の変遷から現在の家族療法までを網羅したお話が大変勉強になりました。技法のご説明も、段階的でわかりやすく、実践でも活かしていけそうだと思えました。貴重なお話をありがとうございます。
・事例では、実際のセラピストの具体的な言動まで教えていただき(親子面接②3/7)、感謝します。使っていきたいです。先生が最後におっしゃられた言葉、知識を知り練習に励めば次第に習得できるという言葉が力になりました。ありがとうございました。
・セラピストではないのですが、対人援助の事で、本当にわかりやすく、学びになりました。
経験が増えるほどに、こうすれば良くなるのにという主観や思いが強くなり、誘導してしまいがちですが、広い視野で相手の世界を大切に、関わりが、相手にとって、良い方向に関われているか判断しながら関わっていこうとおもいます。
ありがとうございました。
・田中先生の「セラピストが否定的な考え方をするのは小さな悪循環の始まり」という言葉がとても身にしみました。心理職として、入職して1年目の職場ですが、多職種の方と支援方針が合わず、これまでコラボレイティブな関係を構築することができませんでした。お話を伺い、やはり自分自身の考え方が関係構築の妨げになっていることを感じました。教えていただいたように、感謝のワークに取り組んでいきたいと思います。

2022年度「大人の自閉スペクトラム症①障害編」

・これまで可能な限り、色々な先生の発達障害の講座を拝聴してきましたが、柏先生のお話はとてもわかりやすく、頭にスッと入ってきました。沢山のことを教えて頂き、すっかり満足してしまって質問の声を上げることができませんでしたが、この講座を申し込んで本当に良かったと感じておりますし、1月も楽しみにしております。まずは障害編、どうもありがとうございました。
・フランクかつユーモアがあり、そして先生の精神科医療の考え方や患者に対する愛情が伝わってくるような講義で、病気の話なのに、さわやかな気持ちになれました。
・発達障害の支援も経験則に頼りがちだが、それを今一度整理できるような内容だった。毎回柏先生のセミナーは話も資料も、非常にわかりやすいです。本当勉強になります。
・柏先生の「経験を積み重ねていくことで、ASDの人も伸びていくことができる」という趣旨のお答えがとても、心強く嬉しく思いました。娘がASD(ASWD?)で、学校に行けない状態なので、発達障害について知ることと共に、そこで決めつけたり、諦めるというよりは、いい部分を認めて、待ってあげることも必要だと改めて感じました。
・非行・犯罪を繰り返す者の中に、ASDの特性のうかがえることが少なくなく、再犯防止指導が非常に難しいと感じております。ただ、彼らの見ている世界を想像しながら、彼らに届くような言葉のチョイス等も含め、工夫していかねばならないことを改めて認識できた。
・自閉症スペクトラムの特性について、とてもわかりやすく説明していただきました。特に、翻訳する人がいれば、大人であっても少しずつ発達していくことができるということに感銘を受けました

2022年度「認知行動療法~ストレスコーピングを中心に~」

・認知行動療法の実践は難しいと考えていましたが、講座を聴講して意外とできそうだと感じました。セラピストもクライアントもすぐに効果を期待してしまうというのは本当にその通りだと思います。繰り返し継続していくことが大事だと理解しました。
・研修でお教えいただいたツールについて、クライアントの方に説明してやってきてもらうだけでなく、自分自身でやってみて実感できることもあるというお話について、私自身似たようなことを感じていましたので重要性を再認識しました。クライアントさんに近い感覚を理解するためにも自分の日常から試していきたいと思います。
・今後は自分自身へのケアと訪問先の利用者さん、若いスタッフにも応用できればと思います。自身のケアや、ストレスから逃れたくていつの間にかやっていた思考や行動が認知行動療法になっていたことに気が付き、おかしかったです。自分で「そういうことか」と突っ込みました。
精神科クリニックでカウンセリングを担当、医療リワークで集団認知行動療法を担当しています。モニタリング方法やコーピングなど、日常からできる知識も多くすぐに患者さんへお伝えしたい!と感じました。大変参考になりました。
・メモしながら所々聞き逃すこともあるので、何度も戻って繰り返し再生できるビデオ視聴もいいと思いました。ストレス対処法や、認知行動療法において宿題を出す、それを継続するといったことも初めて知ることができたのでよかったです。
・昨年も受講したのですが、初めて聞くような(すっかり忘れてて)ことも多く勉強になりました。伊藤先生のお話の上手さに、またあらためて感心してしまいました。事例が豊富で分かりやすかったです。

2022年度「心理面接~その人の物語をよむ~」

・現在カウンセリングについて勉強中です。第1回の講義で岩倉先生が仰った、視覚イメージを構成していく聴き方、楽しんで面白がって聴いていく、という点を、今回実際にロールプレイを拝見して目の当たりに出来たのがとても良かったです。 相手の話を共同注視や情動調律しながら聞いていくことは、以前私が取り組んでいた言葉を持たない重い知的障害のある方への心理支援をしていた時に考えていたことと同じでした。言語を使う使わないに関らず、人を相手にするときに通底していることなのだろうと理解しました。 これから自分がどのような仕事に巡り合えるかまだわかりませんが、過去にやってきたことを土台に出来るという点がわかり、とても有難かったです。
・今は療育の仕事なので、ゆっくり物語を聞くということはなかなかないです。それでも1人1人のお子さん、お母さんには物語があり、言葉でいろいろ聞く時間がなくても、療育の時間の中でのお子さんの様子やそれを見るお母さんの心のうち、ノンバーバルなもの、いろいろと物語につながるような要素のようなものは日々接する中に表れてくると思います。それを受け取りながら、紡ぎながら、少しずつ1人1人の物語に近づいていきたいと思いました。「物語力の鍛え方」のところで、「他者に触れること全般」というお言葉がありましたが、心理ど真ん中の仕事ではない私とって、勇気づけられる言葉でした。
・児童心理治療施設で働いており、週一のペースで児童精神科医のもと、入所児童の診察に立ちあい、診察後には医師と見立てを共有しています。今回お聞きした話は、日頃、医師と治療において大事にしたい部分として確認している内容が大きく重なっており、子どもたちの物語を一緒によんでいくことの大切さを改めて感じることができ、とても励みになりました。
・逮捕から刑務所の中の手続きの中で、何度も生育歴を語る場面があり、語り尽くされた物語‥というような感じを受けることが度々ありました。その時、私は、出来上った物語だなぁと思って、何度も聴くことを省略していました。しかし、その中にこそ孤独感の背景など本人を理解する要素があったのではと思います。コンテナーとしての機能が果たせてなかったのですね。自分が疑問に思ったことを聞いて、二人で紡いでいく感じ‥相手の領域に入ることになるし、難しいことだと思いますが、加害者自身が自分の物語を語る中で、抱えている孤独や怒りを語るようになってはじめて、自分自身がやったことへの内省につながると思うので、今回の講座で学んだことをいかしていきたいです。
・認知症グループホームで働いている看護師です。認知症の疾患別看護も大事ですが、その方がどう生きてこられたか、その方の人生史や物語を知ることは、生活を支える上でとても重要であると感じています。他人には不可解な行動に見えることであっても、認知症の進行で終わらせずに人生史を振り返れば、BPSDと片付けられない行動であると解釈することができることもあったり、今回の講義では、クライエントさんの言葉を引き出し、その方の物語をよむということを学ぶことができましたが、とても興味深かったです。私にとっては高度な内容でしたけれども、ひとりひとりに物語があるという点は、言語的コミュニケーションが難しくなっておられる認知症ケアの場面とは少し難しいことではありますが、共通することも多く、認知症当事者の方々のお話をもっと聴かせてもらいたいと思いました。とても楽しく学ぶことができました。ありがとうございました。
・普段の業務では、犯罪や非行をした方から、事件を起こすまでのことを伺い、事件に至る行動と事件に至らない行動を比較し、再犯を防止するための対処方法を考えることが多いのですが、その中でも、その方の背景にある生育歴などからの影響は大きいとかんじていました。ただ、これまでは、どうしても「何が、事件に関係するか」という視点ばかりで聞いてしまっていたため、聞き手である私が「関係ない事項だな」と感じると詳しく聞かないこともあったと反省していました。今回の講座の1日目では、「物語として捉える」という視点について理解を深めました。2日目の内容では、特にロールプレイの中であった「謎を追及する」という視点は、対象となる方が、これまでの生活の中で疑問に思っていたことや、「自分なりの解決方法を作ってしまったこと(その解決方法が事件に至る原因かもしれない)」という点でとても参考になると感じました。

2022年度「マインドフルネス」

・マインドフルネス瞑想については本を読んで実践したりしてましたが、いつも自分で「出来てないない」「やっても効果ないかも」と常に評価し、すぐの効果を期待していたことに気づかされました。2回の研修を受けて、そういう価値判断するのではなく、ただやってみる、実践し続けてみることが大事であること、数分からで良いということを知ることができ、自分の中でハードルがだいぶ下がったと思います。またマインドフルネス瞑想はいつでも日常的にもできることなので、日々の中で歩く瞑想、食べる瞑想など、気づき次第やっていきたいと思います。
・援助職をしているのですが、自分のことが疎かになりがちなため、今回のセルフコンパッションについては、心に突き刺さる内容でした。
・仕事で電話相談をしていて、ストレスを感じやすいので、どうしたらいいかと思い受講いたしました。自慈心を育てることが大切だと理解いたしました。自慈心を養うためにマインドフルネスを実践したいと思いました。とても大切なことに気づくことができたと感謝しております。
・臨床心理士です。嫌なことをグルグル考えてしまう反芻思考で悩まされている方が多いので、デフォルトネットワークの概念と具体的な対処法としてのマインドフルネスを紹介できると思いました。傾聴だけで対処法の提示がないとに不満を感じるクライエントさんが多くいらっしゃるので、大変ありがたいです。
・日ごろより、引きこもり状態にある方や家族関係の不調和にある方、ご自身のご病気に苦しむ方と接している心理職です。職務中に参加者の方々の同意を得て、瞑想のワークを実践してみました。私自身、特別な勉強をしていませんでしたが、呼吸法の導入のような、深呼吸のワークを行ってみました。やり方は間違っていたかもしれませんが、参加者の方々から、気づきを得られた回答を頂きました。ぜひ、これからも取り組める範囲で導入していきたいと思います。
・先生のお声がとても心地よかったです。 最近、うつ病の方よりPTSDの方が多いという感覚は私も持っていました。 身体の不調には気づけても、心の不調には自分自身なかなか気づけないということなのですね。先生のような方に出会って、的確なタイミングでマインドフルネスを取り入れ、不安やストレス、恐怖等から押しつぶされている状態から解放される治療?がもっと一般的になっていくといいなと思いました。 ストレスが多い現代において、一日のうち数回でも「今ここ」に意識をむけることを取り入れていくことで変化が起きそうな気がします。実践してみます!

2022年度「共依存」

・児童心理治療施設で心理職をしています。これまで共依存は依存症の家族に特有の状態だと思い込んでいましたが、他の疾患やDVでも起こりうること、また支援者も共依存に陥る可能性があることを知り、たいへん学びになりました。施設を利用している子どもや保護者の状況をよく理解し、自分自身が陥りやすい感情や行動に気づいていく必要があるのだと感じました。自分の担当のケースに対して責任を持つことは大切ですが、職場全体のチームで支援していくことの大切さを改めて感じました。
・吉永先生の講座はいつも具体的で分かりやすく、毎回聴講させていただいています。今回は熊谷晋一郎先生の「自立は依存先を増やすこと」という言葉が興味深く、心に残っています。依存もその人の一つしかないストレスコーピングと考えれば、依存を否定することなく、もっと違う健康的な依存をたくさん作ればよいと考えることが出来そうです。本講座の他の先生方の講座内容とつなぎ合わせながら、よりよい支援に繋げたいと思いました。
・支援する側の立場ですので、自分や職場仲間が共依存になることは気づきませんでした。とにかく自分を守ることも大切で、自分を守らないと人を助けられないなと思いました。
・当方の働きかけが功を奏していないことを実感するたびに、無意識のうちにこちら側の意図にはめようとしていないかというのは、まさにその通りだと再認識。ただ、そう自覚していてもなかなか難しい。だからこそ限界設定や自身のリセット(休養等)の必要性を改めて感じました。
・支援者が陥る可能性がある共依存について、保健師の方の事例がありましたが行き過ぎた支援が患者と支援者に悪影響を及ぼす怖さを感じました。また自己決定を援助する相談のポイントはとても参考になり、今後に活かしたいです。

2022年度「子どもの心の育ちとコミュニティ~発達障害・愛着障害・複雑性PTSD~」

・トラウマの説明が非常に分かり易かったです。特に、子どもにとっての頻回性トラウマの要因の具体的説明が大変勉強になりました。私は児童心理治療施設で働いておりますが、多くの児童らは様々に不適応行動を表現します。「調整不全」や「自尊心/能動性」といった捉え方を参考にする事で、現場で冷静に目の前で起きている事をアセスし、対処を考えられそうに思えます。3つの柱のどの段階で躓いているのか、適切に考えて支援に当たりたいと思います。ありがとうございました。
・知的障害のある児童生徒の通う特別支援学校に勤めています。成長過程で、家庭等での様々な経験から心的外傷を抱えた生徒もおり、どう接するかのヒントを得たいと思い受講しました。知的障害や自閉症等があっても、関わる際に大事な部分は変わらないと思います。こどもたちのbeingの状態を受け止め、そこを共有できるような関わりをしていきたいと思いました。
・児童心理治療施設で働いていますが、普段の子どもたちの様子を思い浮かべながら、聞かせていただきました。普段の関わりで互いにいることがとても大事な事なんだと理解しました。子どもだけでなく向き合う大人もbeingが大事なのだと思いました。少しずつ積み重ねていい方に向かうようにと思います。ありがとうございました。
・青少年に関わっていますが、今日のお話は大人を含めた全ての人に役に立つと感じました。来談する人はなんらかの心の傷を抱えて来るので、ご本人の自尊感情が上がっていくように伴奏できたらと思いました。田中先生の貴重なお話が聞けて本当に感謝します。
・青少年に関わっていますが、今日のお話は大人を含めた全ての人に役に立つと感じました。来談する人はなんらかの心の傷を抱えて来るので、ご本人の自尊感情が上がっていくように伴奏できたらと思いました。田中先生の貴重なお話が聞けて本当に感謝します。

2022年度「対人援助の感性を磨く」

・この講座に参加したいと思った理由は、受け持った患者さんから拒絶されてしまったことがあり、私の関わりのせいで残された大切な時間を辛い時間にしてしまった時があったということを痛感して、私自身、ない自信がもっとなくなってしまい、どう関わればいいのかわからなくなってしまい、もう辞めてしまいたいと思うことがあったからです。
その時、一生懸命関わればいいっていうもんじゃないって上司から助言されていたのですが、じゃあどうすればいいの?って思っていました。でも、今日この講座を受けて、私は主語が患者さんじゃなくて私なんだなってわかりました。患者さんのためじゃなくて、自分がしたいからしてたことも多くて、それが患者さんにとってきつかったのかもしれないということがわかりました。「苦しみをわかってくれる人がいると嬉しい」わかってくれる人だと思ってもらえる人になりたいと思いました。
・講座でいちばん印象に残ったのが「苦しんでいる人は自分の苦しみを分かってくれる人がいるとうれしい」という言葉でした。支えている人を実感すると人は幸せになれる、その通りだと思います。私も誰かの支えになれるよう、そして自分の荷物も誰かにポイと預けられるような自己開示も必要ではないかと考えました。「誰かの支えになろうとする人こそ一番支えを必要としている」ということ、それは日々の業務のなかでも常に考えることで、そして、なかなか自分自身のSOSの声があげられない時もあります。まずは自分を大事にする、よくやってると褒めてやることも時に必要ですね。
・とてもとてもとても受講して良かったです。うまく伝えられませんが、苦しくなったり、胸がいっぱいになったり、涙が止まりませんでした。以前、介護職をしていたときに施設長から、「我々介護士は患者さんの痛みや苦しみ、不安を取り除くことはできない。患者さんの不安や恐怖はその人にしかわからない。我々の仕事は痛みや苦しみ、不安を抱える患者さんの気持ちを分かち合うのでもなく、分かち持つこと、死を前にした人の横で寄り添うことなんだよ」と言われたことを思い出しました。
・訪問看護師をしています。日々のコミュニケーションにおいて、不意に発信された患者さんの言葉にうまく答える事が出来ずにいたり、自分も負の感情に追い込まれ、訪問が憂鬱になる事がありました。今回の講義で患者さんとの向き合い方、自分自身の受け止め方にもスキルが必要だと感じました。明日からは昨日より前向きな気持ちでインターホンを押す事ができそうです。

2021年度講座から

2021年度「カウンセリングの技法~ケーススーパービジョン~」

・2週にわたり心温まる時間をありがとうございました。仕事が終わりに急いで帰って研修に臨んだので、もっとゆっくりとした気持ちで受講したかったなというのが本音ではありますが、仕事終わりの疲れた脳でも、すーっと安心するような内容だったと思います。
 セラピストもたくさんの資源を持って、これはこのクライエントさんにはいい感じにはまった、これはあまりはまらないといろいろチャレンジしながら、何度も無力感を感じながらもあきらめずに一緒に頑張り続けるといいことが起こるんだなぁと改めて思いました。
・良好であっても人間関係は刺激物という言葉がほんとうにしっくりきて、今後盗んで使いたいフレーズでした。
 セラピーだけではなく、研修も温かくという感じでした。非常に勉強させていただきありがとうございました。
・この検討会自体が肯定的で、ビデオ視聴ですが、安心して参加することが出来ました。
事例も大変分かり易く、共感的な心理教育ということが実際的に理解できました。
ありがとうございました。
・大変勉強になりました。ありがとうございました。
受講しやすい価格設定と、濃い内容と、オンライン、とても有難いです!!
今回、職場でチラシが回覧されたのでコピーを持って帰り、申込をしてみたのがきっかけです。受講して本当によかったです。できれば他の講座も早く知りたかったし受講したかったと思えました。
次年度の講座予定が決定しましたら、メールでも通知をいただけると尚有難いです。
・丁寧で質の高いカウンセリングに感心して受講させていただきました。また、先生の肯定的なスーパーバイズに、聴いている側もとても安心感を覚えました。カウンセラー、スーパーバイザーの安定した安心感を覚える声がとても印象的で、カウンセリングというのは進め方・技法・熟練度等もとても大事だとは思うのですが、声の質も大事だと感じました。
・以前からクライエントを肯定したいのにうまく言葉がでなかったり、あまり肯定しすぎると依存になるのではないかと恐れる気持ちがありました。しかし、この講座を受講して、肯定的な心理療法の重要性がとてもよく分かりました。福島先生の講義はとてもわかりやすかったです。ケースではとてもあたたかい雰囲気の中でクライエントさんが変化していく様子が大変よくわかり、私もこのようなセラピーを受けてみたいと強く感じました。
・最後に事例提供された方が仰っていたように、自分ひとりでは気づかなかったことを気づけるSVの機会をもつことの重要性を再認識しました。視聴している私自身も、事例提供されている方のカウンセリングの持ち方やそれに対する福島先生のSVの内容に「なるほど」と気づきが多くありました。福島先生の「共感的心理教育」がそのまま画面から伝わり、認めてもらえる、褒められることってとても大事なんだと思いました。

2021年度「大人のADHD」

・柏先生のお話がとてもわかりやすく、これまで他の講座で学んだ「ADHD」関連の講座のなかで一番すっと頭に入ってきました。とくに、視野狭窄がゆえに多動になるということは深く納得できました。また、薬物療法についても、種別の薬効などとてもわかりやすかったです。教えて頂いたことを職場でも応用致します。ありがとうございました。
・ADHDの諸症状について、多動・衝動性・注意欠如とマニュアル的な見方をしていたのですが、空間の認識や時間の認識の問題だとする考え方は非常に感銘を受けました。視野や時間感覚の障害と考えるとより支援方法が立てやすいように思いました。私自身がADHDなので自身の理解と今後の工夫にもつなげていきたいです。質問させていただいた、通院が継続できない、服薬が続かないことについてのアドバイスも大変ありがたかったです。
・先生がよくおっしゃる、トラウマとADHDの鑑別の難しさについては、仕事上被虐待児との関わりのなかで感じています。なんだかADHD=本人の問題=わがまま放題、のように扱われて、根本的な家族の問題をなおざりにされてしまうことがあり、心を痛めています。こういった状況を説明しやすくなりました。ありがとうございました。
・先生の切れのあるお話に引き込まれ、あっという間の2時間でした。時空認識が違うこと、ワーキングメモリの問題、なるほどと、大変勉強になりました。
のび太君とジャイアン、ポケモンが出てきたのも、嬉しかったです。
知人が大学生のお子さまのことで苦労されているので、早速クリニックをご紹介させて頂きました。
出来れば先生のASDの講座も聴講したいです。ご検討どうぞよろしくお願いいたします。
・ADHDの人の時空認識のパターンがどうなっているかがわかりやすく、特性をより理解しやすくなり、環境調整を考える際にも有効な方法が工夫できるように思う

2021年度「引きこもり支援~家族療法の観点から~」

・硬直しがちなクライアント・家族への介入の仕方について、いくつかの関わり方の視点やアプローチ方法を学べて良かったです。これをきっかけにもう少し学んでみたいと思いました。
・家族療法は方法や技法が目立っていると思っていましたが、先生が最後にまとめてくださった、3つのステップが重要だということで納得しました。クライエントを変えようとするのでなく、クライエントを理解し、セラピスト自身の対応を試行錯誤しつつ変えてゆくことを大事にしたいです。
・引きこもり支援の仕事をしています。家族だけにお会いしたり、あるいは本人さんだけにお会いしたりしています。今回の研修で、家族を全体として捉えて何かできるだろうか…と考えでいます。
ありがとうございました。
・現在、家族療法に、関わってはいませんが、家族の中に問題を抱えていて、それを話すクライアントさんのお話を聴かせていただく時に、32の図、家族の関わりはとても参考になりました。それから、カウンセラーの態度として先ずはジョイニング、未来志向、最後の3つのステップは、その通りだと実感します。セラピストの立場、知識、経験等は、一端脇に置く
それが出来ることが、話を聴くことだと感じました。
・脱ひきこもり支援をしているので、家族さんからの場合が多いのでとても参考になりました。

2021年度「発達性トラウマ」

・久しぶりに受けて良かったと思える研修でした。非常にわかりやすく、質問にも明朗に答えていただき大満足です。複雑性PTSDやら発達性トラウマやら色々と新たなカテゴリーが出てきても、現場ではその区別が付けずらいと感じており、それを医師が率直に話してくれ、曖昧な知識の整理もできたような気がします。非常に有意義な時間でした。
・発達障害やトラウマについて医師がどのように見立てているのかに触れることができとてもありがたかったです。特にダムの水の例はとても参考になり今後にあらゆるケースについて大切な視点として考えていきたいと感じました。ありがとうございました。
・丁寧にご説明いただき有難うございました。発達性トラウマについて、あまり知識がなかったので、発達障害との区別が難しいところなどいろいろ勉強になりました。終わりの治療と支援の基本がこれからの支援に役立つと思います。また、資料のイラストが、内容にぴったりで、わかりやすかったです。
・最後の発達性トラウマの治療として挙げられていたハビリテーションの話がしっくりきました。力を身につけていく、作っていく、継続していくことを意識していこうと思います。
・発達性トラウマや発達障害について、スクールカウンセリングにとっては常に出会う内容で難しさを感じることもよくあります。ダムのお話は学校現場ではとても大切な視点だと思いますし、また医師の見解に触れる機会吠えたことで、またどのように見立てること、支援することが必要か改めて考える機会となりました。

2021年度「認知行動療法~ストレスコーピングを中心に~」

・相談者との関わりの中で役に立つ、即業務に活かせることばかりでした。三日間を通して自身の自動思考に気づくことがいかに大事なことかを理解できました。モデルを使って外材化し客観的に自分自身を理解して頂くことはさまざまな場面で活用できると思います。
点数付けやサポートネットワーク、コーピングリストなども活用できるものばかりでした。
・ストレスの構造的な理解や、コーピングのメカニズムは、対象者の困り事への理解にも繋がりましたし、自身の理解にも繋がりました。劇的に変わるものではないだけに、継続が大事、それを自分が体験することがまず大事ということ肝に銘じます。
・とてもわかりやすい講座でした。実践的で、すぐに活用できる感じでとてもありがたかったです。受講して良かったです。もう少し認知行動療法を勉強したいと思いました。伊藤先生の経験談やお考えなどのお話を伺えたこともとても貴重でした。
・複数回に分けての講座だったこともあってか、心理分野の専門的知識が少ない中でもよく理解できじっくりと聞くことができました。録画視聴の方法がとれたのも助かりました。まずは自分自身のトレーニングとして、続けて取り組んでいきたいです。ゆくゆくは支援者として活用していける技術にしたいと思いました。
・頭の中で整理するのではなく、書き出す、外在化することの大切さを学ぶことが出来ました。実際の生活でも書き出しながら、効果、検証を繰り返していきたいと思いました。コーピングリストを蓄積していきたいです。

2021年度「トラウマとレジリエンス」

・講師の先生が熱い想いをのせて講義の構成を作って下さっているのがこちらに伝わり、こちらも聞き漏らさず学ぼうという気持ちが駆り立てられました。
怒りは大きなエネルギーを放出するので、なるべく抑えた方がご本人のためにもなると思っていましたが、トラウマを手放す大切な過程なのですね。
・先生の熱量が画面越しでも感じられ、語られる言葉に何度もハッとする大変良い講座でした。
特に「子どもの未消化なものを親が解毒して子どもに戻す」にはとても納得し、子育て中に出逢いたかった言葉だったと思いました。
また、ジブリやモネの例えには何度もうなづき、なぜジブリを見ると心がチクチクするのかを言語化して頂いたように感じ、私の中でいつまでも印象に残りそうです。
今、震災にも似たコロナ禍によって大勢の人々の心が傷つき、さまざまな分断が起きている世の中において、援助職のみならずとても大切な視点を示していただいたと感じました。
・トラウマで悩む方はとても多いと感じています。
それがトラウマなのか、他に要因があるのかは見極め見立てがとても大切だとは思いますが、知識がないとそれも出来ないので、自身の家庭にも仕事でも参考にしていきたいと思ってます

 

2021年度「共依存」

・共依存はカウンセリングをしているととても大切なテーマだと感じています。
本日の話でSVやチームでの共有の大切さ。また自分たち自身が共依存になりやすいところにいるんだという自覚を持つことを今後伝えていき、自分自身も見直す習慣を持っていきたいと思います。
・怒りをよける、受けてたたない。とても大切なことと思いました。「あなたがどのような選択をしていこうとも、私はあなたの味方よ」と言う先生のスタンス、最初にルールを伝えるオリエンテーションの大切さを教えていただき大変参考になりました。
・相談業務を行う際、どうしても頼りにされることは避けられないのですが、人を助けている自分に依存している自分がいることをなんとなく感じていました。それが自己の存在意義の様に感じてしまうことは危険だと学びました。そして、アサーションで自己主張をすることで依存を防ぐことは出来ること、相談に来ていただく方にも伝えて行きたいと思っています。

 

2021年度「マインドフルネス」

・貴重なお話をうかがうことができ、自分自身を振り返るきっかけになりそうです。自身の自己肯定感により、子供の思いやりなどの形成が違ってくることなど伺い、自分自身の感情、子育て、子供の感情など、様々なことを思い返すことができました。自分自身の過去の経験が今も影響していることが多く、自己肯定感をなかなか持てない自分がいます。子育てと同じように、仕事や私的に関わった人、夫などの親族などにも同様の思いやりが今も影響しているかもと思い、セルフコンパッションを育む3要素を大切にしていきたいと思いました。
・専門的なことで、私に理解できるか不安でしたが、分かり易く話して頂き、助かりました。特に、今日は仕事で失敗をし、落ち込んでいましたが、自分を慈しむことで、心が和らぎました。呼吸法や慈悲の瞑想は今後ぜひ続けて行きたいと思います。
・ワークを取り入れくださり、資料も大変詳しくて深く学べました。先生の声も温かく心にしみました。1回目から2日目の間毎日瞑想できました。今も継続してます。ありがとうございました。自分の苦しみにも5秒注意を向けてあげることが必要というお話が特別印象深かったです。
・声のテンポや質や抑揚もとても美しく、とても聞きやすい、解りやすい講義でした。さっそく、ユーチューブの横田南嶺さんとの対談も拝見させていただきました。とても勉強になったし、仏教(ブッダ)にとても興味が湧きました。
・マインドフルネスを日々の生活に取り入れようと、朝の歯磨き時やマイカー出勤し職場に着き車から降りる前の呼吸瞑想など試みています。
上手くやれているのかわかりませんが、「雑念が入るとそれに気づいたね、また戻ろうね」と……。やり続けようと思います。
・私も精神保健福祉士として、介護福祉士として、仕事を少しですがしていて、マインドフルネスと精神医学と心理学が関連していて、患者にも精神療法として使われていることは、興味深いです。自分を慈しむことが、マインドフルネスによってできるようになれるなら、毎日の習慣にしていけてらと思いました。

2021年度「子どもの心の育ちとコミュニティ」

・以前に、田中先生の3本柱のお話を拝聴して非常に感銘を受け、クライエントさんを理解する際のヒントにしてきたのですが、当時うかがった内容から更にバージョンアップされておりましたので、今回申し込んで本当に良かったと思いました。何度お聞きしても新しい気づきがあります。今回少し割愛された部分や、講座に組み込めなかった部分などございましたら、またの機会にぜひ拝聴したいです。
・田中先生の講義の図が分かりやすかったです。人が育つ課程で、発達課題を積み上げていく先に、しっかりとした自己統制でき、心理的に安定した大人になるのだとイメージがつきました。その下の部分のBeingが広ければ広いほど、土台がしっかりした3本の柱が建てるのだと思いました。
・児童相談所で心理士として勤務しているのですが、先生のお話をいろんな親子の顔を思い浮かべながら聞かせていただきました。日々、土台のなさ、かかわりの難しさ、自立の果てしなさを感じておりました。
先生が言葉を尽くして言語化してくださったことを日常の臨床でも心にとめて少しでも役に立つかかわりをしていきたいと思いました。

2021年度「対人援助の感性を磨く」

・小澤先生の、お話を拝聴し、この研修に参加したかった自分の気持ちに気がつくことができました。
終末期の方を支援させて頂いている、自分自身の弱さを感じ、この研修を通じて、支えられる事で得られる心強さや、これでいいんだと言って欲しかったのだと思います。
・今日の講義の中で、「特別何かしなくても、依りそうだけで良い」というメッセージに感銘を受けました。困難事例は、なかなか解決の糸口が見つからないことが多いのですが、関わり一緒に伴走するだけでも意義があることがわかりました。
・皆さんが高い目標をもって参加されているのに、少し自分は準備不足かな、と思いながら参加していました。講師の先生の書かれた、折れない心をそだてる命の授業という本に出合って、大変感銘を受けて、直接その著者に会える!というミーハーな気持ちもあったからです。今回、それ以上にいろいろ心を動かされ、本当に感謝です。
しかし、悩み苦しみにある方やその家族への援助については、まだ、もやもやしているところがあります。自分の死生観や、死への恐怖と向き合っていないからだと、気が付きました。もちろん一度に、また受け身な形で補完してもらおう、というのは甘いです。今日の気持ちを忘れずに、行動に繋げたい、もっと学びたい!と思います。